村上誠二さん

8月21日(土)「オンラインおちゃっこ」:ナビゲーターによるゲスト(長洞元気村・村上誠二さん)紹介

東北いろはにほへと・プロジェクトの第3回オンラインおちゃっこは、8月21日(土)13:30 ~ 15:00にZOOMにて開催します。オンラインゲストは、岩手県陸前高田市在住で一般社団法人長洞元気村(ながほらげんきむら)の村上誠二さんです。

長洞元気村と村上誠二さんをナビゲーターが紹介!

村上誠二さんは、東日本大震災当時は市内の中学校に勤務されていました。道路が津波で寸断されるなか、ご自宅のある長洞地区になんとか帰ってみると、集落の60戸のうち28戸が津波の被害に遭ってしまっていました。家を失った方々は、高台で流されずに残ったご家庭に分かれて避難生活を送ります。食べ物なども地区の皆さんで分け合いました。そして、複数の仮設住宅に分かれて住むことになるとコミュニティが壊れてしまうので、長洞地区内に一緒に住めるようにと、誠二さんたちは市とかけあい仮設住宅への共同移転を実現、長洞元気村と名づけます。2015年、長洞元気村のみなさんは、地区内に全戸再建されたのを機に、自治会としての長洞元気村は解散し、一般社団法人長洞元気村が誕生しました

仮設住宅の時期から、長洞元気村にはボランティア活動や視察のために国内外の学校や企業、行政の人たちが多く訪れるようになっていました。長洞元気村の女性「なでしこ」さんたちが住民交流や商品開発・製造のために料理をする「なでしこ工房」や、交流や視察などのためにも使える番屋も建設され、地域住民の交流の場として利用するだけでなく、ボランティアや視察を受け入れにも活用されています。

「ゆべし」をなでしこさんたちと一緒に作る体験プログラムや、地元のホタテを使ったアヒージョなどの商品開発、昼食交流会、農漁業体験、長洞での震災後の体験から作られたオリジナルの防災クロスロードゲームの実践など、長洞元気村を訪問するとさまざまな学びや交流の機会があります。長洞で活躍しているのは、高齢者ならぬ「好齢者」。そこで、長洞元気村では、ご自身たちの活動を「好齢(こうれい)ビジネス」と名づけました。

私も、大学生とともに市外から小学生を連れて何度も長洞元気村にうかがいました。最近、当時小学生だったの参加者(今は高校生)のお母さんから聞きましたが、長洞元気村での経験をいまでも覚えていて、帰りにいただいたお土産が入っていた新聞紙(もちろん、なでしこさんたちの手作り!)で作られた手提げバッグは今でも現役だそうです。

ボランティア活動を通じて長洞地区の人たちを元気にしたい、災害復興支援活動がしたい、長洞元気村の活動について学びたいと長洞元気村を訪れる人たちのなかには、誠二さんたちが首をかしげたくなる人たちもいるそうです。今回のおちゃっこは、人と人が「つながる」とはどういうことか、あるいは「支援」とは何かについても、あらためて考えるきっかけとなるかもしれません。

高齢化は日本社会の課題と言われますが、起業家精神あふれる長洞元気村のみなさんの活動や経験について、村上誠二さんとおしゃべりする機会を、ぜひ、お楽しみに!

(東北いろは実行委員・ナビゲーター 中原美香)

【開催概要】

日 時: 8月21日(土)13:30 ~ 15:00
ゲスト: 村上誠二さん(長洞元気村/岩手県陸前高田市)
参加費: 1,000円(学生は無料)
お申込: PassMarketでお申込みください。
     (ヤフーのアカウントがなくてもお申込できます。)

長洞元気村について、おちゃっこより先にもっと知りたい方に

長洞元気村や村上誠二さんの関わる活動は、インターネット上でもいろいろ紹介されていますが、一部だけ、ご紹介します。

長洞元気村ウェブサイト

”再建後“のステージへ、長洞のコミュニティー維持活動/陸前高田
東海新報 平成30年7月11日付1面

次回予告

次回は9月21日(火)19時~20時半開催。福島県いわき市から、ザ・ピープルの吉田恵美子さんをオンラインゲストにお迎えします。お楽しみに!